理事長挨拶
理事長就任にあたって
一般社団法人
日本歯科理工学会
理事長 宇尾基弘
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
先端材料評価学分野 教授)
このたび、日本歯科理工学会の理事長を拝命いたしました。2022, 2023年度の2年間、都留 寛治副理事長をはじめ、常任理事の先生方と力を合わせて円滑な学会会務の運営に全力で当たらせていただく所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年度までの2年間はCOVID-19の感染拡大により、学術講演会や各地方会セミナーもオンラインやハイブリッド方式で開催されるなど、学会運営も大きな影響を受けました。同時に新たな学術講演会のあり方が示された期間でもあったと存じます。この2年でWebでの講演や会議が気軽に利用できるようになったとはいえ、やはり対面での交流は画面越しでは得られない貴重な情報交換の場です。2022年5月の第79回学術講演会は2年半ぶりに対面で実施され、会場に熱気のあふれる素晴らしい大会となりました。2022年11月には2年延期となっていた国際歯科材料会議(International Dental Materials Congress 2022 : IDMC2022)がハイブリッド方式で開催されることとなりました。IDMCは本会の研究成果を世界に発信し、国際交流を深める貴重な機会ですので、多くの先生方が対面およびWebにて参加され、研究・教育の国際交流がより深まることを祈っています。
学術講演会は研究成果の発表の場であると同時に、研究の発展や新たな展開に繋げる為の貴重な討論の場でもあります。2023年度からは学術講演会が年1回となりますが、会員同士の討論・情報交換の場が保たれるよう、各地方会でのセミナー、講演会の充実などに務めて参ります。
学術雑誌の更なる充実も重要な課題と考えています。Dental Materials Journal (DMJ)は当該分野の基幹雑誌として高い評価をいただいており、今後も掲載論文の質の向上とさらなる国際的な評価の向上に努めてまいります。日本歯科理工学会雑誌はDE (Dental Engineering)を併載して国内への貴重な情報発信の場となっており、学術講演会のシンポジウムとの連携を強めるなど、さらに内容を充実させて参ります。
上記のような学会活動の維持・発展には強固な財務基盤が必須です。様々なコストの増大や物価上昇が懸念される中、効率的な学会運営に向けてさらに検討を進めて参ります。
2年間という限られた時間ではありますが,日本歯科理工学会の発展のために精一杯努めさせて頂く所存であります。日本歯科理工学会会員の皆様のご支援ご協力を賜りますよう,何卒よろしくお願い申し上げます。